家計・税金・保険:所有リスクを減らすために(14.10.14)

とある場所で耳にした「うちの会社も平成生まれがどんどん増えて、もうおばさんよ、、」

平成26年は単純計算で平成3年生まれが新卒(大卒)、高校卒業で就職なら平成7年、もし早生まれなら平成8年の人が就職していることになる。

今年就職した人は、子供の頃はバブルも崩壊していて、ほとんどの期間で景気が悪く、就職に苦労し、給料は安くて伸びも期待できず、終身雇用以前に雇用の継続も怪しく、将来の年金や財政も不安な状態しかしらない。

高度成長期(団塊の世代)に社会で過ごした人は、雇用も安定し、年功序列で出生し収入も伸び、年金ももらえ、住宅ローンを完済した家もあって、それなりの老後を過ごしている。

私は40代半ばですが、いわゆる団塊ジュニア世代(の少し前)で、団塊の世代と今の若者世代との両方の要素を持っています。社会に出るまでは高度成長とバブルで景気が良く、就職後にバブル崩壊で不景気になった。

ただし、不景気と言っても将来の不安(年金や財政)はまだ見えておらず、今ほど深刻さはなかったかもしれない。

生まれてから不安感が漂う世相で育ち、倹約することが日常となっている今の若者世代。クルマを持たない、家を持たない、恋人もいらないなどの無欲さが仏教の悟りに通じて「さとり世代」と呼ばれている。

現実では、欲を捨てて悟っているわけではなく、危険をはらむ大きな欲を持たず、安全志向な小さな欲に分散しているのではないかと感じる。または、安全に暮らしたいという欲が強いのではないか。

住宅は、買うにしろ借りるにしろ、暮らしていく上で必須となる。実家があって、そこが自身や家族の生活に合っているならよいが、そうでない場合、自ら手当てしなければならない。

購入する行為は瞬間的なもので、リスクは所有する責任・負担と住み替えのしづらさにある。所有するリスクを逃れるための究極が、買わないで借りるというもの。

悟りという仏教的な話が出てきたので、もう一つ同じようなニュアンスの話として、生きていくうえで絶対安全とか絶対大丈夫ということもないように、賃貸だからといってリスクを100%避けられない。

賃貸の場合、所有者は第三者となるため、自宅について第三者の影響を受ける。家主自身の問題かもしれないし、建物のことかもしれない。

さらに、自宅を所有するメリットや満足感、気楽さや快適性など、所有するリスクと引き換えにメリット(投資的にいうならリターン)もある。

結局は、買う(所有)方がいい、借りる方がいい、という結論が出ることはない。どのリスクを背負ってどのリターンを受けるかの選択次第であり、状況や考え方次第で結論は変わる。

もし、買う方のメリットを享受したい、でも、リスクを減らしたいという場合、なるべく購入する金額を小さくすること。現金で購入できればベストだが、住宅ローンを組むにしてもなるべく少なくすること。

住宅ローンの金額が少なければ、住み替えや緊急時の対応がしやすくなり、先のことを考えても老後資金にゆとりをもつことができる。

なお、買う買わないとは別に、小さな欲であるちょっとした外食や通信費・趣味などの方が家計に与える影響は大きいかもしれない。



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