家計・税金・保険:年金制度のおさらいが効く(12.02.15)

国民年金の保険料未納率が高いことが問題となって久しい。未納率が高い一因として、賦課方式なのに積み立て方式と思われていること、年金の仕組みが理解されていないことがある。そもそも、賦課方式(仕送り方式)を採用するなら、いっそ税金にしてしまった方がいい。

賦課方式とは、今の現役世代の人が、今の年金受給者を支える方式。現役世代が老齢世代へ年金を支払うことから、子供から親への仕送りするイメージから仕送り方式とも呼ばれる。

賦課方式では、年金保険料を納めないということは、自分の親に支給される年金を、他人に支払ってもらうようなもの。未納率が高い理由に、この仕組みが理解されていないことも多いのではないか。震災で見せた日本人の良心が本物なら未納率も改善されるはず。

税金形式なら、現在の社会保障を毎年、国全体で支えるというイメージもしやすい。年金という言葉を使うと、どこか、自分たちの将来のために貯蓄するというイメージが湧く。自分たちの貯蓄というイメージがあるから、税金よりも未納することが心理的に軽くなるのではないか。(罰則も)

税金と統合すれば、徴収率もあがり、事務経費も節約できる。どこかに飛んで行ってしまった先の衆議院選の民主党マニフェストでは、社会保険庁を解体し、年金保険料も税金と同様に国税庁(仮:歳入庁)に徴収させようとしていた。これは徴収能力をあげて、未納者から保険料を徴収しようとするもの。

そもそも、年金保険料を支払わない理由として、保険料を納めても、将来、年金をもらえない、支払った金額以上にもらえない、という不安と不満が主な理由である。この他に、社会保険庁そのものの無駄遣い、職員による横領、大きくは政治不信から納めていない人もいるが。

もし、このまま、年金という言葉を使うなら、自分たちの老後の資金を蓄える積み立て方式が相応しい。強制的に老後資金を積み立てる仕組みで、最低限の老後資金を確保する。保険料税控除や国の保証などの特典をつける。これなら言葉のイメージとしっくりくる。

積み立てないなら、貯蓄がないことと同じで、老後資金がないことは、年金保険料を納めない本人が悪いというだけ。ただし、生活保護制度があるため、年金は支給されない代わり、生活保護費を受給するという輩も出てくるはず。

基本的な部分を税金方式とし、年金と生活保護費を同等とし、さらに上乗せ分を、現在の厚生年金、年金基金、企業年金、個人年金などの積み立て方式でカバーする連用制度。積み立て部分に国の制度でバックアップするのが落としどころでしょうか。

さて、政治に期待できない状態で、根本的な年金制度を論じていても虚しいだけですので、現在の年金の基本的な部分をおさらいします。

1.年金支給額の半分は国庫負担(積み立て方式で考えれば、倍にして返してくれる?)
2.障害年金や遺族年金制度がある(現役時代の保険も兼ねている)
3.保険料の税額控除がある(割安な保険料で老後資金を蓄えられる)
4.収入が少ない時は減額や免除の制度がある(国庫負担分は支給される)

親の年金を他人に支払わせるという負い目(認識ないか)だけでなく、ご自身にも見返りあるものです。この仕組みを認識できれば、未納も減ると思うのですが。これだけの保険大国なんですから、日本は。

余談ですが、定年制度、少子化問題、雇用問題など、年金って複雑に絡み合っていますよね。働く意欲と働ける状態であれば定年はなし、ってことでも。



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