家計・税金・保険:老後生活を想定すると(09.04.09)

 雇用不安,景気低迷が社会問題となっているなか、今を生きるのが精一杯で老後のことまで頭が回らない(私自身)が、プレジデント社で発行された「PRESIDENT・50plus」の広告記事に掲載された見出しに、あまりにも興味(恐怖?)を感じて、思わず書店まで駆けこんでしまいました。

 恐怖を感じた見出しは、「66歳で貯蓄ゼロ、76歳で借金2,000万円超の没落シナリオ」「定年延長してもパート妻首きりで減収スパイラル」「ローン焦げ付きと持ち家スラム化で将来暗雲」・・・など。

 著名なFP(ファイナンシャルプランナー)が老後の家計について詳細な分析や問題点と解決策を提示してくれている。その中で住宅に関連し、特徴的だった文章をご紹介したい。

・藤川太氏(家計の見直し相談センター)

 きらびやかなモデルルームに幻惑されて身の丈以上のマンションを購入しているから、リフォームのための余裕資金を持っていない。

 ・・・(中略)

 住まいは外観も内装もボロボロ。家の中には仕事のない子供が昼間から寝転んで、老いた両親に悪態をつく。夫のパート収入が唯一の収入源。50代の近未来を形容する最も適切な言葉、それは“スラム”なのである。
 昨日の夕方、自宅のリビングの灯りをつけようとしたらまったく反応がない。昨夜までは間違いなく点灯していた。私が年少の頃からつかっている器具であったので、とうとう壊れたかと取り外してみたら、シーリングもなくコードが直接繋がってた。慌ててシーリングを買いに行き取り付け、他の部屋についていた照明を取り付けるも、点灯する気配はまったくない。

 どうやら、配線そのものに問題があるらしい。しかし、天井に埋め込まれている配線を直すには天井材をはがす必要がある。(※増築部の薄い屋根下で入り込む余地はない。)どの程度の費用が掛かるか見当もつかない。もしかしたら、照明器具なしのリビングで暮らすことになるかもしれない。

 私の自宅の場合は、建売安普請かつ激安増築であるから建物そのもの問題なのだが、これが家計にも影響し、老後の苦しい事情では、上記記事のようなことになることもあながち大げさではないかもしれない。

 さらに、悲惨な事態、事件に発展してしまうケースも報道されている。

・畠中雅子女史(生活経済ジャーナリスト)

 年金月額20万円の家計バランスでは、住居は持ち家で住宅ローンがないことを前提としている。固定資産税など毎年かかる経費は、預貯金から支払う想定だ。年金生活で住居費を負担するのは厳しい。住宅ローンは現役のうちに繰り上げ返済し、残債があれば退職金で支払っておこう。

 賃貸の場合は、生活費をもっと切り詰めることになるが、現役時代と同レベルの家賃を払い続けるのは難しいだろう。賃貸派は、老後の住まいをどうするか十分に検討しておきたい。
 この老後設計は、上記藤川氏の記事よりも少しやさしめに書かれている。怖いのは“固定資産税など”の“など”の部分。老後生活に入ったとき、築何年のどのような住宅にお住まいなのかによって、“など”の部分の費用は大きく変わる。

 先ほどの私の自宅の例ではないが、建物の維持管理にどの程度の費用が掛かるのか、そもそも自宅の耐久年数は持つのか。(実際、私の自宅の耐震性能は相当低い)

 仮に、60歳時点で築25年の住宅であれば、平均寿命の85歳前後で築50年となる。何事もなければギリギリセーフか。しかし、築50年を持たせるためには、日々のメンテナンスは欠かせない。当然、費用は発生する。この費用でさえ年金などから支出するのは大変だが、もし、建て替えの必要まで迫られたらどうなるのか。

 住宅と老後、さらに教育も含め、家計は影響し合っているもので、単独で考えることはできない。特にここ数年感じているのだが、ひとつひとつを単独で考える傾向が強くなっているように思う。

 単独で考えると何がいけないのか、それは、小さいことによりこだわる意識が強くなってしまい、大きな視野が欠けてしまうこと。それだけ社会が成熟してきて、悪い意味でレベルが上がってしまったのかもしれない。

 なかなか次元を下げることはできず、おっしゃることひとつひとつはどれも正しいのですが、そのこだわりがどのように跳ね返ってくるのかまではなかなか気付かないものです。特に住宅は大きな買い物になるので、難しいのでしょうか。

 今回の記事に書かれた内容について、もちろん同誌では解決策や提案をしていますので、ご心配になった方は同誌を手にとってみてください。(上記FPに相談してみるのも方法です)

引用元:PRESIDENT・50plus





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